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ボブ・ディラン視聴月間(18)

今日のボブ・ディラン。

ロイヤル・アルバート・ホール

BOB DYLAN LIVE 1966-The "Royal Albert Hall" Concert
 ~ロイヤル・アルバート・ホール~
(1998年)
「ボブ・ディラン視聴月間」に当って、ブートレッグ・シリーズやそれに準ずるものは外して、オリジナル・アルバムとライヴ盤を順に聴いて来た。外した理由は、ディランほどのキャリアを以ってすれば、ライヴも含めて未発表音源は山ほどあって、聴いていたらキリがないからである。
とは言え、これはディランを語る上では外せない、マニア垂涎の元・海賊版で、現・公式海賊版(ブートレッグ・シリーズVol.4)である。
ディランの数多い海賊版の中で最も有名なのが、この「ロイヤル・アルバート・ホール」だと言って良い。実際には、フリー・チェスター・ホールでの演奏らしいが、海賊版のタイトルとしてあまりにも有名になっているから、この公式海賊版でもそれを引き継いでいるわけである。
何が有名かというと、ディランのロック「転向」を批判する聴衆の激しい野次の中の演奏で、聴衆の「Judas!(裏切り者!)」という叫び声に対して、ディランが「I don't believe you…You're liar」と返して、Like A Rolling Stoneの演奏を始めるという、ロック史上の一大事件を収めているからである。
そんな時期の演奏なだけに、気のせいかもしれないけれども、1枚目のアコースティック・セットからはそれほどやる気を感じない。それに反して、2枚目のエレクトリック・セットは、憑かれたような激しさがある。

なお、僕の持っている海賊版(エレクトリック・セットのみ)は、BOB DYLAN & THE BANDとクレジットされているが、実際にはこの頃はまだTHE HAWKSだった。しかも、リヴォン・ヘルムは聴衆のあまりの酷さに逃げ出して、ミッキー・ジョーンズがドラムを叩いている。
公式版が出てレア音源でなくなってしまったのはちょっと残念な気がしないこともないが、良い音で聴けるようになったことの方がより大きい。

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