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ぼくたちのいるところ。『大人ごっこ』

ほんの数年前まで、インディーズ=二流三流という根拠のない偏見を持っていた。メジャーになっている一流の人がいくらもいるのに、好き好んでインディーズのバンドなどを聴く人の気持ちが判らなかった。
そんな僕の偏見をぶち壊してくれたのが、ぼくたちのいるところ。だった。あるきっかけで偶然知ったのだけれども、大阪ローカルのバンドにこんなに凄い人たちがいるなんて、という強い衝撃を受けて、それ以降、「インディーズ」という言葉自体に意味を感じなくなった。
メジャーかインディーズか、なんていう括りは、単に「その時点で」多くの人が知っているか、商業ベースに乗っているか、というだけのことで、それが本物かそうでないかとは相関しない。そして、ぼくいる。は間違いなく本物のロックンロールだった。
そのぼくいる。が、この度とうとうメジャー・デビューする運びになった。むろんそのことによって本質的な変化があるわけではないけれども、より多くの人に聴かれる可能性のある環境に身を置くようになったことは、少し以前からのファンとして素直に喜びたい。
これで人気が出て段々と遠い存在になって行くのだとしても全然淋しくはない。昔の方が良かった、などという台詞は決して吐かないから、もっともっと大きくなって欲しいと心から願う。

ぼくたちのいるところ。『大人ごっこ』
大人ごっこ

今日、タワレコ限定のアナザージャケット盤をフラゲして来たわけである。

「させていただく」

先日、新聞にとある芸能人の婚約発表の記事が載っていた。
知らない人だからさしたる興味はなく、気まぐれで目を通しただけだったのだけれども、記事によればその女性は男性から「プロポーズをしていただき」、「『はい』と返事をさせていただきました」のだそうだ。
一概に「させていただく」撲滅運動を行なうつもりはまったくなく、それも歴とした日本語だとは思うのだけれども、これはやはり気になる「させていただく」である。
大監督から映画出演のオファーを受けたのなら「『はい』と返事をさせていただ」いて良いと思うのだけれども、婚約者は身内である。この「させていただく」には、「お父さんに教えていただきました」というのと同じくらいの気持ち悪さがある。
…と、書いて来て、ふと「させていただく」が謙譲表現ではなく丁寧表現に変化して来ているのかもしれないと気が付いた。

ところで、「お風呂をいただきます」というような言い方が丁寧語と説明されることがある。けれども、これは本来的には違うだろうと思う。
戦前の家庭で父親が娘に対してそう言うことはなかったはずで、妻や子供が家長に対して使うのが普通だったろう。
家は家長の物だから、それを使う時に謙譲するのである。あるいは、人の家に来て風呂を借りる時に風呂の持ち主たる相手を敬ってそう言うのである。あるいは、知人と温泉に来て自分が入ろうとする時に相手に配慮してそう言うのである。
いずれも、相手を立てるために自分がへりくだる「謙譲」の表現である。
それが、話題の対象(芸能人と婚約者)とは関係なく、聞き手に対する純粋な丁寧表現に変化したのが、昨今の「させていただく」なのではなかろうか。
「返事しました」では丁寧さの度合いが足りないと感じられるようになって来て(これを「言葉の擦り減り」と言う)、新たな丁寧表現が生まれたということなのかもしれない。

どんな記事でも読んでみるものだ。

ナナちゃんリジー『裏情報』

裏情報

ケーキを手掴みで食べる女・ナナちゃんリジー…なんていうことはともかくとして…。
1st Mini Album『裏情報』発売。

今回はバンド編成。
弾き語りのイメージの強い人だから、正直なところ、弾き語りに伴奏が付いたものという程度の想像しかしていなかったのだけれども、聴いた瞬間、その想像は裏切られた。むろん良い意味で。
歌声の心地良さは相変わらず格別で、それが中心にあるのは間違いないのだけれども、それだけでなく、歌と演奏の一体感が強くある。
彼女と同年輩の女性なら、さらに詩の内容に対する深い共感を持てるのだろう。僕にはその面では限界があるわけだけれども、詩の美しさの格別なのは年齢・性別不問で十二分に味わうことができる。
歌声と、演奏と、詩と…「上手い」と言ってしまうと通り一遍だけれども、単に上手いだけではなくて、それらが融合した独特の世界が創り出されているのに惹き付けられる。
彼女の歌は1曲1曲がそういう「世界」を持っているのだけれども、今回のアルバムで、その世界がより膨らみを増したような印象を強く受ける。

もっとも、こんな駄文を読んで何かが判るはずもない。ここで買えるから、自分で聴いて、浸って、感じるべきである。


タイトル曲。

[ 2018/07/19 09:27 ] 音楽・映像 邦楽 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

訃報・マサ斎藤

ここのところ訃報しか書いていないのだけれども、ちょっと気になったニュースではあったので上げておく。

マサ斎藤さん死去、猪木と「巌流島決戦」75歳

 日米プロレス界のレジェンドで、1964年東京五輪レスリングヘビー級代表としても活躍したマサ斎藤さんが14日に死去した。健介オフィスが16日、発表した。75歳だった。

 引退した99年ごろに難病のパーキンソン病を発症。懸命のリハビリと闘病生活を長く続けていた。

 87年10月、山口の「巌流島」で行われたアントニオ猪木との時間無制限ノーレフェリー、ノールール、無観客マッチ。2時間5分14秒の死闘の末、立会人裁定で敗れた「巌流島決戦」は今もプロレスファンの語り草となっている。(日刊スポーツ)

[ 2018/07/17 10:19 ] スポーツ | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

訃報・桂歌丸

今更な感はなきにしもだけれども、取り上げておく。

落語家の桂歌丸さん死去 81歳

古典落語の本格派として人気を集め、演芸番組「笑点」の司会者を務めるなど落語界の「顔」として活躍した桂歌丸さんが、2日昼前、肺疾患のため横浜市内の病院で亡くなりました。81歳でした。

桂歌丸さんは昭和11年、神奈川県で生まれ、中学校を卒業したあと五代目古今亭今輔に入門し、その後、四代目桂米丸の門下に移って桂歌丸を名乗り、32歳で真打に昇進しました。

さらりとした味のある語り口が持ち味で、近代落語の祖と言われる三遊亭円朝の長編の怪談噺に次々に挑戦したほか、これまで埋もれていた落語の掘り起こしに長年取り組むなど、古典落語の本格派として高い人気を集めました。(NHKニュース)

[ 2018/07/05 10:26 ] 古典芸能 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△