FC2ブログ

附箋を剥がす(32) 「はららぐ」

幸田文『ふるさと隅田川』(ちくま文庫)より。
読み始めて最初に気になった一語。ある程度溜ってから書こうかとも思ったのだけれども、いつになるか判らないので、見つけ次第書くことにする。とすれば、「附箋を剥がす」でなく、「附箋を貼らない」と言うべきか。

それから二十何年後か後の初夏、まったく人気のない浅間山の中腹を登っていた。道がくのj字に折れる所へきて、折れてびっくり、声をあげた。狭い道の両側から卯の花と茨の花が、たわわに咲き重なって真っ白く、あたり一面が濃く匂って、森閑と静寂、とき折りひとりでに花ははららいでこぼれ落ちていた。(「川と山のにおい」P16)


「はらはら」の「はら」に接尾語「らぐ」が付いたもの。
「安らぐ」「薄らぐ」「和らぐ」など、「らぐ」の付く語はあるけれども、擬態語に付くのは珍しい気がする。

『カルダン劇場ライヴ1983』―今年聴いた音楽(その8)

昨年末のピエール・バルーの訃報を受けて、今年前半、良く聴いたアルバム。
『ル・ポレン(花粉)』が欲しいと思ったのだけれども、既に廃盤で手に入らなかった。それで、同時期のライブ盤であるこちらを買ったのだけれども、これが素晴らしい。

Pierre Barouh "conert a I'Espace Pierre Cardin"
 ~ピエール・バルー with 清水靖晃 & ムーンライダーズ『カルダン劇場ライヴ1983』


カルダン劇場ライブ1983
[ 2017/11/29 23:45 ] 音楽・映像 洋楽 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

読解力

今日の朝刊で目に止まったニュース。

中高生の読解力ピンチ 文法分からず中学生43%が誤答 国立情報学研究所調査

 主語と述語の関係といった「係り受け」など、文章の基本的な構造を理解できていない中高生が多くいるとみられることが、国立情報学研究所の新井紀子教授らの研究チームによる調査で分かった。新井教授は「読解力が不十分だと社会生活を送る上でも大きな影響が出る」と懸念している。

 調査は平成28年4月~29年7月、中高生を中心とした約2万5千人を対象に実施。中高生の教科書や辞典、新聞記事などに掲載された文章を題材に、基礎的な文法を踏まえていれば答えられるようにした問題を出した。

 例えば中学の教科書から引用した「幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた」の一文と、「1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」の一文とが同じ意味かどうかを尋ねたところ、「同じ」と誤答した中学生は約43%を占め、高校生でも約28%が間違えた。

 ほかの教科書から引用した「仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている」を読み、オセアニアに広がっている宗教を「キリスト教」と答えられなかった中学生は約38%、高校生は約28%だった。

 調査では、中高生に1カ月に読んだ本の数やスマートフォンの利用時間、1日の勉強時間など生活状況も尋ねたが、読解力との明らかな相関はみられなかった。一方、経済的に困難な家庭に学用品などを補助する就学援助を受けている子供の割合が多い学校の正答率が、相対的に低いことも分かった。

 新井教授は近年、人工知能(AI)の情報処理能力が大きく進歩していることに触れ「将来、仕事を奪われないようにするためにも、子供たちの読解力の底上げにつながる支援が必要だ」と話している。(産経ニュース)


調査の詳細な公表を見つけることができていないのだけれども、確かに、このレベルの読解力がなかったら、「社会生活を送る上でも大きな影響が出る」のに違いない。
が、調査の結果を懸念しているだけで原因の分析もなく、「支援が必要だ」と言っているだけで具体的な施策の提言もない。
最近はやりのAIに結び付けている部分も、底が浅そうで無理矢理な感が否めない。
なお、一点、揚げ足取りをすると、「文章の基本的な構造」は「文の基本的な構造」とあるべきだ。他社の報道でもこの文言は共通だから、公表された通りなのだろう。

これ以上書いても悪口しか出てこなそうなので、止めにする。

堀部安兵衛

赤穂四十七士
お帰りなさい堀部安兵衛 新潟で墓碑建碑式


 新潟県新発田市の長徳寺で26日、同市出身で赤穂四十七士の剣豪、堀部安兵衛の墓碑の建碑式が行われた。赤穂浪士の墓所の泉岳寺(東京都港区)から持ち帰った墓の土が墓碑に「納骨」され、訪れた安兵衛ファンら約70人が「お帰りなさい」と約300年ぶりの帰郷を喜んだ。(毎日新聞)


我が墨田区には討ち入りの舞台となった吉良邸の跡がある。それで、毎年12月14日には義士祭が執り行なわれている。
が、それだけではなく、12月第2土日曜日の元禄祭に合わせて、吉良祭も行なわれる。討った側だけではなく、討たれた側にも思いを馳せているわけである。
それで堀部安兵衛だけれども、我が家のある町の隣町に堀部安兵衛の剣術道場跡があって、今では安兵衛公園となっている。
そんなわけで、ちょっと気になって取り上げておいた。
[ 2017/11/26 23:44 ] 歴史 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

『私からさようなら』―今年聴いた音楽(その7)

先日工藤ちゃんの『杉並にて』を取り上げた時に、収録曲の「天気がいい日は」のMVを貼っておいたのだけれども、ふと気づいたら、同じMVに収められている「ライフ」は収録曲ではないことに、今頃になって気が付いた。
それで、それが収められているミニアルバムも取り上げておくことにする。

工藤ちゃん『私からさようなら』

私からさようなら

(嘘でもいいから/ストロベリードリーム/バンドマンの女/ゴミじゃない/朝焼けと夢/ライフ/無題)

『杉並にて』が弾き語りなのに対して、こちらは主にバンド編成。
これも、今年後半、良く聴いたな。
[ 2017/11/24 23:53 ] 音楽・映像 邦楽 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

『THE FIGHTING MAN』―今年聴いた音楽(その6)

平成1桁年代の頃、たまにテレビにも出ていてちょっといいなと思っていたのだけれども、それ以上というわけでもなかった。
最近、何となく聴きたいと思っていたところで、とはいえ本格的にオリジナル・アルバムを揃えようというほどの意欲もない中、ちょうどある販売モールの期間限定ポイントが溜っていたので、安直にベスト・アルバムを購入した。

エレファントカシマシ『All Time Best Album THE FIGHTING MAN』

THE FIGHTING MAN


2枚組の1枚目が、ぼくが耳にしたことのある曲が集められていて、少し懐かしい気分に浸ったのだけれども、2枚目は、それ以降の時期のものが多いため、ほとんど聴いたことがなかった。
その中で、1曲、心に響いたものがある。森鷗外をテーマに歌った「歴史」。
渋江抽斎が出てくるロックンロールなんて、どう考えてもほかにはないだろう。「鷗外Yeah!」。
YouTubeにアップされていれば貼り付けたいと思ったのだけれども、あまりにもマニアック過ぎて見つけることができなかった。
代わりに、歌詞をリンクしておくことにしよう。

ぼくだけの感想だと思うけれども、全体的に、宮本浩次の美しい鼻濁音が意外だった。
[ 2017/11/21 23:09 ] 音楽・映像 邦楽 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

"FOR EVERYMAN"―今年聴いた音楽(その5)

僕の聴く音楽、殊に洋楽については、ピーター・バラカンから仕入れたものが少なくない。
そのバラカンが大好きなのが「JB」。が、何故か「JB」のOAの回に当たったことがなかった。
それで、自力で「JB」を探して聴こうと思ってYouTubeを検索しているうちに辿り着いたのがジャクソン・ブラウン。
知らない人からすれば、あ~なるほど、で終わるかもしれないけれども、バラカンが「JB」と言えば本当はジェームス・ブラウン。つまり、「JB」違いである。

JACKSON BROWNE "FOR EVERYMAN"
 ~ジャクソン・ブラウン『フォー・エヴリマン』


ForEveryman

いわゆるウェスト・コースト・サウンドの代表格の一人。
同い年のグレン・フライと共作した、イーグルスのデビュー曲でもある 'Take It Easy' から始まる。イーグルスほどの派手さはなく、少し落ち着いた印象があるけれども、それも、快い。

間違って辿り着いたものではあるのだけれども、バラカンが書いた『ぼくが愛するロック名盤240』を見たら、こちらの「JB」も取り上げられていた。結果として、正しいところに辿り着いたのだと言えなくもない。
曰く、「ジャクソン・ブラウンの良さは、好きな人には説明する必要はないし、好きでない人にはどんなに説明しても無駄だろう。」
至極名言だ。ぼくも、好きな音楽の評論めいたことを書くのはやめにしよう。それだけの筆力がない、ということも大きいけれども…。
[ 2017/11/17 23:23 ] 音楽・映像 洋楽 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

横須賀ナンバー

ご当地ナンバー 「横須賀」より「横浜」で 導入見送り

 神奈川県横須賀市がご当地ナンバー「横須賀ナンバー」の導入を目指し、今年9月~10月に市民や市内事業所にアンケートを行った結果、市民の賛成が過半数に達せず、事業所も反対が賛成を上回った。現行の「横浜ナンバーが良い」「横浜ナンバーで何の不便もない」というのが主な反対理由で、市民からノーを突きつけられた形だ。上地克明市長は15日の記者会見で「非常に残念だが、時期尚早で導入を見送りたい」と語った。(毎日新聞)


僕の実家は横浜市の最南端で、横須賀市と接している場所にある。それで、横須賀には馴染みがないこともないのだが、子供の頃、何となく怖そうなイメージが付き纏っていた。表通りは良いけれども、裏通りには入りたくないような気分があった。
実際にはそんなことはなかったのかもしれないし、あったとしても今は全く変わっているのかもしれないけれども、「横浜」のイメージには敵わなかったということなのかもしれない。
[ 2017/11/16 10:44 ] | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

11月11日

去る11月11日、息子の通う中学校の周年行事があった。
その類の式典では、吉例として、紅白の饅頭とかすあまとかの菓子が配布されて来た。
それで、この度も息子が学校から配布された菓子を持ち帰って来たのだけれども、それは前述のようなものではなく、ポッキーだった。
饅頭やすあまを喜ぶ子供が減った、ということなのかもしれないが、それは、いかがなものか。
[ 2017/11/13 08:45 ] 日常 | コメント(2) | TB(0) |  TOP△

『良いか悪いかは別として(笑) 』―今年聴いた音楽(その4)

これも、今年良く聴いた。

ニューロティカ『良いか悪いかは別として(笑) 』

良いか悪いかは別として(笑)

八王子にある駄菓子屋「藤屋」の若旦那あっちゃん(イノウエアツシ)率いるニューロティカ結成33周年記念アルバム。
収録時間33分、それも最後に効果音を長々入れて時間を調整した結果である。価格は税込2967円で、3000円払うとお釣りが33円戻って来る。その上、「バンド33 歳の誕生日会」という意味不明のDVD(しかもCDより収録時間が長い)まで付いている。
かように33にこだわっているけれども、そもそも33周年なんて、ほとんど意味がない。少なくとも25周年以降、毎年**周年記念と言っているようだし…。
収録曲の中には「シングルバージョン」というのが3曲も入っているのだが、いや、シングル出してないだろう!
薄くなった髪が復活したのを機にパーマをあてようと思った気持ちを歌った「パーマネントをあてるんだ」が秀逸。

なお、発売後間もなく「決定版」というのが発売されて、ボーナス・トラックが8曲も入ってしかも安くなっているんだけど、まぁ、良いだろう、こっちで。
[ 2017/11/12 00:00 ] 音楽・映像 邦楽 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△