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"THE LAST WALTZ"~リヴォン・ヘルム視聴週間 mini(その2)

「リヴォン・ヘルム視聴週間」は、あくまでも「mini」で、1回で終わらせるつもりだったのだが、うっかり「その1」と書いたのを削除し忘れたままアップしてしまったので、収まりを付けるために「その2」を書く。
もはや「週間」という時間を過ぎてはいるけれども、「その1」だけで終わるよりはいく分かマシである。

とは言え、リヴォン個人名義のものは、前回までに書いた以外のものを持っていない。
そこで、これ。

"THE LAST WALTZ"
 ~『ラスト・ワルツ』


ラスト・ワルツ(特別編) [DVD]

言うまでもないが、ザ・バンドのラスト・コンサートを収めた、マーティン・スコセッシ監督による記録映画である。
ロビー・ロバートソンとリヴォンの関係が極限まで悪化する一因を作った作品だとも言われているのだが、それはそれとして、ロック好きなら必見のものである。

映画公開後にニール・ヤングの鼻にコカインの塊が刺さっているのが判って画像が修正されたり、ザ・バンドのメンバーが貧乏時代の万引き体験を楽しそうに話していたり、今だったら大問題になること必定の場面もあるのだが、そういう時代の作品として、理解すべきだろう。ロックン・ローラーが品行方正になったのは、ごく最近のことである。

当日の演奏があまり良くなかったために後から演奏を入れ替えているらしく、リック・ダンコの手の動きとベースの音がズレているところなど、僕にも判るようなところがある。
そういう点から、酷評する向きもあるのだが、それは筋違いで、当日の音を忠実に再現しているかどうかよりも、良い作品に仕上がっているかどうかの方が、遥かに重要で、どうしても当日の演奏でなければ満足出来ないのであれば、高くて音質の悪い海賊版を探せば良いだけのことである。

見どころは何と言ってもやはり、豪華ゲスト陣。ドクター・ジョン、ニール・ヤング、マディ・ウォーターズ、エリック・クラプトン、等々。
YouTubeを探せば、この作品の動画は多数アップされていて、断片的にだが、重要なシーンはけっこう見ることができる。
だが、断片的に見たのでは、最大の見せ場と言っても過言ではない、ディランのForever Young (いつまでも若く)とBaby, Let Me Follow You Down (連れてってよ)の間の「セブンに行くぞ」(注)の件りの雰囲気を味わうことはできない。
だから、全体を通して見るべきなのだが、その断片的な動画をひとつだけ、リンクしておく。

この作品のハイライトのひとつ。途中から何かに取り憑かれたようになる、「宙に向かってキック」のヴァン・モリソンの映像である。



肝心のリヴォンは、最後の方でちょっと映るだけなのだが…。
[ 2012/05/11 21:55 ] 音楽・映像 洋楽 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

『神楽坂・茶粥の記』

矢田津世子『神楽坂・茶粥の記 矢田津世子作品集

神楽坂・茶粥の記 矢田津世子作品集 (講談社文芸文庫)

ついこの間まで講談社文庫で手に入ったようなものが、絶版になったかと思ったら値段が1.5倍以上になって収められているようなこともあって、どうも昔からこの講談社文芸文庫というのはあまり好きではなかった。
むろん、今でも好きになったわけではないのだが、このような本を読むことができるのは文芸文庫だけだから、意義を認めざるを得ない。
今やほぼ忘れ去られている作家と言って良く、坂口安吾との関係がなければ、知ることもなかったかもしれない。そんな矢田の作品が、手軽に、かつある程度纏まった形で読めるのは本書しかない。
読んでみると、実に巧みな作家である。安吾云々とは関係なく、読んでおいて損はない。
本書は、神田三省堂にあるのを見つけて購入したのだが、僕が最後の1冊を買ってしまったようで、webの在庫検索を見ると、現在では在庫がない。大手の通販サイトをいくつか見ても、在庫のあるところは見当たらない。現在の流通在庫を最後に、絶版になる可能性が濃厚だから、見掛けたら、買っておくことをお奨めする。

スカイツリー内覧

スカイツリー墨田区民を対象に内覧会

5月22日に開業する東京スカイツリーで3日、地元・墨田区民を対象にした内覧会が行われ、子供たち一般の人が初めてタワーに上った。これまで報道や関連企業関係者向けの内覧会は行われてきたが、一般の人を対象にした内覧会は初めて。

午前中は25の小学校、12の中学校の児童、生徒、先生らが地上340~350メートルの「天望デッキ」を訪れた。あいにくの雨で外はほとんど雲で覆われ視界は悪かったが、子供たちは天望デッキ内に置かれた情報機器などを触ったり、写真を撮ったりして楽しんだ。

午後からは公募によって選ばれた区民5000人が内覧。5日までの3日間で高齢者や障害者、地元住民ら計約3万6000人が、一足早い天空世界を楽しむ予定。 (スポーツ報知)


スカイツリー内覧会

僕は墨田区民で、ご覧のとおり手許には入場券もあるわけだが、件の内覧会に、僕が参加したわけではない。
昨日は娘が中学校で、今日は息子が小学校で、参加したのである。

昨日は、上記の記事にあるように、天候は優れず、朝から大雨だった。我が家から見たスカイツリーは展望台が雲に覆われたような状態だったから、展望は期待できず、実際に登ってみても、雲の中で視界ゼロの状態だったのだが、少しずつ雨も収まり、遠方は見えなかったものの、下方は見えるようになり、高さを実感することはできたようである。
天候は残念だったが、考えようによっては、これも貴重な体験である。
遠方から訪れる人なら、天候がどうであれ、予定した日に登らざるをえないけれども、地元民なら、天候が悪い日は避けて、次の機会を待てば良いので、わざわざ悪天候の日に昇るようなことはするまい。だから、雲に覆われたスカイツリーに昇ることは、今後一生ないかもしれない。

今日は、家を出る時には小雨が降っていたのだが、段々と上がって来て、展望台に登った時には晴間が覘いて、景色が楽しめたらしい。両国国技館や東京ドーム、東京タワーが見えたと言っていた。

高さもさることながら、2人とも、エレベーターの速さが印象に残ったようだ。第1展望台まで1分も掛からないのだから、速いわけである。

『ピラミッド』

かこさとし『ピラミッド―その歴史と科学』

ピラミッド―その歴史と科学

家内が図書館で借りて来た本。
子供の本とは思えない、「その歴史と科学」などというサブタイトルが付いている。
ピラミッドを中心として、エジプトの歴史が描かれえいる。
以前紹介した『地下鉄のできるまで』と同じ著者の本だけあって、実に細かく書き込まれている。
図書館に行けばいつでも借りられるのだが、あまりにも面白いので、買おうと思っている。
[ 2012/05/02 17:47 ] 本と言葉 子供の本 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△

リヴォン・ヘルム視聴週間 mini(その1)

先週の土曜日(28日)の朝のNHK FM「ウィークエンド・サンシャイン」は、予想していた通り、Levon Helm追悼特集だった。
が、その日はたまたま仕事があったので、途中までしか聴くことができなかった。そんなこともあって、個人的に、一人Levon Helm追悼特集をしている。

その日は、Havana Moon (ハバナ・ムーン)が流れ始めた頃、家を出たので、まずは、同曲が収められているこのアルバムから。

"LEVON HELM AND THE RCO ALL-STARS"
 ~『リヴォン・ヘルム&RCOオールスターズ』~

リヴォン・ヘルム&RCOオールスターズ

リヴォンの最初のソロ・アルバム、と言っても「THE RCO ALL-STARS」名義。
「ALL-STARS」などと名乗っていても、大して「ALL-STARS」でないことは珍しくないが、これに限っては文字通り「ALL-STARS」である。
何しろ、Booker T.Jones、Mac Rebennack、Paul Butterfield…そして何より、ザ・バンドからRobbie RobertsonとGarth Hudsonが参加している。それだけでも、聴く価値がある。


"AMERICAN SON"
 ~『アメリカン・サン』


American Son

リヴォン初期の傑作といって良いだろうと思う。
「ALL-STARS」のような豪華メンバーではなく、割とシンプルな編成だが、それだけに、リヴォンの良さが前面に押し出されている感がある。


"AT MERLEFEST 4/26/08"
 ~『アット・マールフェスト 4/26/08』


AT MERLEFEST 4/26/08

LEVON HELM BAND名義。
詳細の良く判らない輸入盤。ジャケットの色が違うものがあったり、1枚ものと2枚組のものがあったりもする。本当にこれが正式タイトルなのかどうかも自信はない。
「マールフェスト」というのは、ノース・カラロイナで開かれている野外フェスティバルらしい。その折の演奏を収めたもの。
喉頭癌の手術後、"DIRT FARMER"より後、"ELECTRIC DIRT"より前の音源で、喉の調子は、お世辞にも良いとは言えない。
とは言え、オープニングのOphelia (オフィーリア)から始まり、段々調子が上がって来、ラストのThe Weight (ザ・ウェイト)では、かなりの盛り上りを見せている。
ディランのカヴァー、It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry (悲しみは果てなく)が、愉快なナンバーに仕上がっているのが、出色。


THE BAND "MUSIC FROM BIG PINK"
 ~ザ・バンド『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』~


ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク

"AT MERLEFEST" を聴き終えて、The Weight はやはり名曲だ、と感じて掘り起こした。アメリカン・ミュージックの流れを変えたアルバムと言われている。
昔、初めて聴いた頃には、どれが誰の声だか、まったくわからなかった。
かなり後になって、リチャード・マニュエルとリック・ダンコの声を区別するのが大変だった、とピーター・バラカンが書いているのを見て、それほど恥ずかしいことでもなかったことがわかって安心した。
改めて聴き返してみると、やはり、素晴らしい。
[ 2012/05/01 22:31 ] 音楽・映像 洋楽 | コメント(0) | TB(0) |  TOP△