千住本氷川神社(足立区千住3丁目)。

社殿の前に、割に大型の狛犬がいる。
素盞雄神社の獅子山の狛犬と、良く似た形である。
素盞雄神社のものがあまりにも絶品だから、較べてしまえばやや見劣りする感は否めないものの、それはあくまで比較の問題で、これはこれで、決して悪いものではない。
この狛犬、通常の狛犬とは違って、左側が阿行、右側が吽行になっている。
ただし、
阿行が雌、
吽行が牡であること自体は、変わりがない。
こちらは旧社殿。

見事な彫刻が施されている。
なお、「千住七福神 大黒天」とあるが、辺りに大黒の姿は見えない。あるいは、旧社殿の中に安置されていて、七福神巡りの時期だけ見ることができるのかもしれない。
手水舎の蛇口は獅子を象ったもの。

境内にあった「氷川ラジオ体操会三十周年記念 足立区年中無休 ラジオ体操発祥之地」の碑。

どこで区切って良いのか判らないので、どんな謂れのあるものなのか、いま一つ判然しない。
(OLYMPUS PEN E-PL2 + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 & Carl Zeiss Planar T*50mm F1.4)
河原稲荷神社(足立区千住河原町)。

ここには、なかなか大型の狛犬がいる。
そして、この狛犬(阿行)の前には、説明板が立っている。クリックすると拡大するので是非見て欲しい。

この文章は、良くある神社の立札の域を超えている。単なる狛犬の説明には止まっていない。
ふつうなら、「この大型の狛犬は、浅草神社にある天保7年(1836)製の狛犬と作風が類似しており、同じ頃のものと推測される。」というような書き方をするものである。
人々が浅草神社に訪れて狛犬を見たところで、この神社の利益にはならないのに、「皆様も是非浅草神社でご覧下さい」などと書いてあるのは、この狛犬の良さを多くの人に理解して欲しいという、深い愛情が感じられる。
なお、浅草神社の狛犬については、
たっつんさんのブログの記事でご確認いただきたい。
下が、「そっくり同じ手法」という石組である。

千住七福神の一つ、福禄寿を祀る。
(OLYMPUS PEN E-PL2 + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 & Carl Zeiss Planar T*50mm F1.4)
久方ぶりに、神社巡り~というほど巡ってはいないが~に行って来た。
千住七福神の一つ、恵比寿神を祀る千住神社(足立区千住宮元町)。

ここは足立区最古の神社だそうだが、そういうことは、もっと大々的に喧伝しても良いのではなかろうか。

さて、まずはこれ…なのだが、きっちり囲われてしまって、その上蔦まで絡まって、何だかまったく判らない。
が、恐らく、「飛びギツネ」と思われる。

文政13年(1830)製の狛犬。かなりの出来栄えで、迫力がある。

末社・稲荷大明神。

この神社のウリは、どうやらこれらしい。「全国に珍しい 回転する『願掛け恵比寿』」。
確かに恵比寿神像が回転するのだが、廻してどうするのか、良く判らない。
由緒ありげな神楽殿。
(OLYMPUS PEN E-PL2 + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 & Carl Zeiss Planar T*50mm F1.4)
有名な狛犬。
綾瀬稲荷神社(足立区綾瀬)。狛犬としては極めて新しい部類に入る、平成12年(2000)製。

狛犬に興味のある人にとって、好き嫌いや方向性の違いがあるとしても、三遊亭円丈を無視することはできない。
その円丈師が奉納した狛犬である。
噺家の奉納した「落語狛犬」だけに、台座の文字も、噺家、しかも大層な大物が揮毫している。

狛犬よりも前からいたと思われるキツネ。悪い出来ではない。

登れないのは残念だが、富士塚があった。
これ以外のアングル・画角だと、裏手の家の洗濯物が見事に写ってしまうので、なかなか難しい。

